「絶対に負けたくなかった」かくれんぼの思い出
まさおさん 京都府宇治市 1974年生まれ 男性 かくれんぼは小学5,6年生の時によく遊んでいました。クラスの同級生とするよりも近所の子と遊ぶのが主でした。 通常のルールは「もーいーかい」「まーだだよ」「もーいーよ」という掛け声とともに隠れて見つけるというものですが、私たちが遊んでいたルールは少し違いました。 まずジャンケンをして負けた子が鬼になります。 鬼が電柱で目を伏せて声を出して30秒数えます。 30秒数えている間にほかの子は好きな所に隠れて30秒経ったら鬼が見つけに行きます。 見つかったら鬼と隠れていた子が電柱へ向かって走り、鬼が先にタッチしたらアウト、隠れていた子が先にタッチしたらセーフとなります。 要するに、ある程度遠くへ隠れると、かくれんぼというよりもただの徒競走になるのです。 当時私はクラスでも足が速い方で、しかも毎回遊んでいる近所の子は2つ下だったので、負けたくないから遠くまで隠れて競争で勝っていただけでした。 友達も「まさお君が隠れている場所分かってるねんな」と半ば文句を言いながら見つけていました。 学校ではほとんどしゃべらない大人しい子供で、クラスで遊ぶときは空気...つづき