ガキ大将とカブトムシの幼虫の思い出

ポーちゃん
宮城県 1968年生まれ 女性

私の住んでいる地区には同級生は3人しかいませんでした。
気が合わなくてもだいたい3人で遊んでいました。

3人のうちの1人が、体も大きく態度も大きく常に主導権を握っている人でした。
その子はいつも弟を従わせていました。

私は何かあるとすぐに頭をパカパカたたかれていました。
遊んだあとに泣いて家に帰って頭をたたかれたと母に訴えることが何度かありました。

たまりかねて母は、相手の親に苦情を言いに行ったことがありました。

その後、何事もなかったように誘われて私はその子の家に遊びに行きました。
その日は普通に遊んでいましたが、その子は弟に「あれを見せてやったら?」と何かを持ってくるように命じました。

庭から何かを持ってきた弟は私にそれを見せました。
それは大きく成長したカブトムシの幼虫でした。

虫が苦手な私はぎゃーっと泣きながら逃げました。
弟は面白がって追いかけてきました。
それをその子は大笑いしながら見ていました。

それ以来私はその子の家には行かなくなりました。
学校でもその子は親分でした。
中学に入るとヤンキー仲間の中心にいました。

その精神は小さい頃と変わらないなあと遠巻きに私は見ていました。

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