知らないおじさんから守ってくれた「げんこつたかちゃんの思い出」

たきあまーちさん
神奈川県 1982年生まれ 女性

私の小学校の時の思い出です。私の小学校の裏にはおじいさんがやっている駄菓子屋がありました。みんなそこで駄菓子を買って公園で遊ぶというのが毎日のルーティンでした。

そこの駄菓子屋の孫のたかし君は、まさにガキ大将でした。

たかし君は「たかちゃん」と呼ばれており、駄菓子を買う子にこれはダメだ。こっちを買え。等、店に居ては少し困ったところもあり、威張っているところを見つかると、よくおじいさんにげんこつをもらっていました。

ある日、公園でいつものように遊んでいると、知らないおじさんが話しかけてきて「学校でお母さんが困っている。一緒に来てほしい。」と言うのです。

お母さんは家に居るはずだしどうしようと私が困っていると、たかちゃんが来て、「こいつの家は近くだから俺が家に一緒に行ってくる。」と言ってくれたのです。

すると、おじさんはすぐにどこかに行ってしまいました。たかちゃんは、本当に家に行ってくれました。

家には母が居て、一緒に行っていたらと思うと怖かったなと思いました。

普段は威張っているところもあるガキ大将だけど、いざというときには頼りになるガキ大将でした。

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