「竹林は遊び道具を生み出す宝箱だった」竹とんぼの思い出
ブラックマークさん 京都府 1977年生まれ 男性 私の住んでいた地域は近くに竹林があり、竹が身近にありました。竹を使った遊具で遊ぶことが多く、竹とんぼや竹馬で友達と近所の広場に集まっていました。 最初、竹とんぼは、人に作ってもらったもので遊んでいたのですが、少し大きくなったときに自分たちで作ろうという事に。 肥後守を使って、竹を削り中心地点に二つ穴をあけ、そこに差し込める棒を作れば完成です。 言葉で並べると簡単なのですが、これが中々難しい。 羽根の部分の重さのバランスが取れていないと綺麗に飛んでくれないし、棒の太さが適切でないと手で回そうとした時に上手くいきません。 肥後守を使って竹を削っていると、一度、手を滑らせてしまいケガをしたことがありました。 その傷跡は今もうっすらと残っており、見る度に当時を思い出します。 完成した竹とんぼをもって、近くの広場に集まり、誰が一番高く飛ばせるか競争が始まります。 みんなそれぞれに工夫をした竹とんぼが飛び交う空は、とても綺麗だったなあと思い出します。