いいところを見せたい「女子との缶蹴りの思い出」

みやぎさん
神奈川県 1969年生まれ 男性

40年以上前の川崎。繁華街、風俗街も近く、お世辞にも柄が良いとは言えない街。

市街地の広いとは言えない公園。ときには、浮浪者、野良犬も立ち寄る公園での缶蹴り。

缶蹴りは、当時の小学生たちの間では、あまりメジャーな遊びではなかったが、それでも始めれば日が暮れるまで盛り上がる。

いま思えば、放課後のあの時間に、よくもあれだけフリーで遊べる時間を持つ小学生がいたもんだなと思う。

そして、空き缶一つで良くもまぁ、あれだけ盛り上がれたもんだなぁと思う。

ごくまれに男子だけの缶蹴りに女子が混ざることがある。一人だけ女子ということはなく、3~4人のグループで混ざる。

3~4人の女子がいれば、男子各々にも、それぞれ気になる娘がいたりする。

いつもは、ひたすら「楽しい」缶蹴りが、なんだか「試される場」に変わる。

しかしながら、小学生時代の女子は、男子より体力があったりする。男子より缶を遠くに蹴ったりする。

始まる前は楽しい。しかし、終わってみると、小学生ながらに何か無力感のようなものを感じたものだ。大人になってからの合コンのように。

ところで、今の時代のアルミ缶は飛ぶのだろうか?久しく、空缶を思い切り蹴ったことが無いな。

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