「どこまで入るの」昼休みの時間に校舎に侵入した犬

おさまりんさん
福島県 1988年生まれ 女性

私がまだ小学生の頃は、今とは違い、校門も開けたまま、玄関も開けたままで防犯対策など全くされておらず。今となれば考えられないですが、誰でも入って来れる場所だったかと思います。

でもまさか、それが人間ではなく犬であることは誰も予想しなかったのではないかと思います。

今でも覚えてますが、休み時間にベランダに出て校庭を何気なく見ていました。私が6年生の頃で、高学年は三階の教室でしたので校庭が一望できました。

周りは住宅地、近くに駅があり、でも地方でしたので人口も少なく、とても穏やかな場所に学校はあります。

そんな校庭に、ある一匹の茶色の中型犬がツテテテテ〜と入ってきました。

『え!?』となり、友達と先生に報告し、ベランダにはその犬見たさに皆んな集まる。その犬は慣れているかのように玄関に向かい姿を見失いました。まさか、と思いましたが、その犬は校舎に入ってきてしまったのです。

当時私は犬が嫌いだったので、入ってきて襲われたらどうしよう、どこまでくるんだろう、学校でおしっこしないよね?など、子供ながらに想像しまくりました。

ドキドキしながら待ってましたが、なかなか犬は三階まであがってきません。1人で内心ハラハラしている時間は恐怖しかありませんでした。

私がそんな思いをしている間に、犬は出ていっていました。安心もしましたが、犬が入ってきたら皆んなはどんな反応をするんだろうと興味もありました。

ハラハラしてるのは私だけだったようで周りの友達は全く興味なさそうでとても恥ずかしくなりました。

その後、そんなことはなくなりましたが今でも私の地元には、たまに犬がスタスタ一匹でいます。閉ざされている校舎にはもう入れないとは思いますが、どこかでおもしろ侵入者として活躍しているところを見てみたい。

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