僕には優しかった 不良のガキ大将

パエリアさん
兵庫県 1999年生まれ 男性

僕は中学時代、身長がクラスで1番低く、性格もかなり大人しめでした。それに加えて体も弱く、肺に穴が空きかけて学校を休みがちな時期もありました。

そんな中学時代に、学年のガキ大将的存在がいました。その人は体も同級生の中ではかなり大きく。素行不良で先生に目を付けられており、同級生達は誰も逆らえないような人でした。

そのガキ大将とは中1の時クラスが一緒だったのですが、案の定弱々しい僕に絡んで来ていました。

出会った最初の頃は、とにかく何をされるか分からなくて怖い印象だったのですが、僕の体が弱いことを知ると、「新しい肺買ったろか?」と冗談を言ってくるようになりました。

嫌な感じでは無く、僕を明るく受け入れてくれるような感じでした。

ガキ大将はその後も、確かに素行は悪かったのですが、僕にだけは優しくしてくれました。

「肺買ったろか?」が会うたび挨拶のようになっており、時には隣を歩いて、僕が他の不良に絡まれないように、一緒に学校から家まで下校してくれる時もありました。

今となっては肺も良くなりましたが、当時の僕はその優しさが嬉しくてたまりませんでした。

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