「ほぼ詐欺だろ!」ベーゴマの思い出

YOWAIZOさん
青森県 1964年生まれ 男性

初めてやったのは小学校1年の時だったと思います。当時はメンコが激烈に流行ってりましたが、少し上の年のお兄様方の間では、ベーゴマも流行っていました。

メンコに比べてベーゴマは大分高価であったため、小学1年の自分には手が出せずにいました。

ところが家族で街に食事に行った時に、酒に酔った父が程度のいいベーゴマを買ってくれました。ただし、家の中で自分だけで遊ぶという条件付き。

憧れのベーゴマを手に入れた自分は、うれしくなっていつもポケットに忍ばせておき、取り出してはしげしげと眺めておりました。

そこを目ざとく見つけた上級生のお兄様の一人が「教えてやるよ」と近寄ってきて、丁寧に紐の巻き方など教えてくれました。

そして試しにやってみようという話になり、実際に手合わせしたところ自分が勝ってしまいました。その時はタイマンだったので、1個手にいれたわけです。

その日はそれで終わり、また明日ということになったのですが、その日の晩はうれしくてうれしくて寝付けませんでした。もちろん家族には内緒です。

そして運命の次の日になったのです。ここまでくれば予想がつくと思いますが、あっという間に5個セットのベーゴマは総取りとなりました。

体力の差もありますし、(後から知ったのですが)やつらは重心が下に来るように不正に改造していたのです。

当時はこのような事が当たり前のようにまかり通っていたので、人生最初の社会勉強であったと今は思えます。

それから1回もやりませんでしたが、紐の巻き方も(2種類くらいあった)もう忘れてしまったし、どこで売っているのかもわかりませんが、今手にしたらはまってしまうかも。

コメント