自分なりのベーゴマを作り上げる

かぶとんさん
東京都 1958年生まれ 男性

ベーゴマをやるには、まず、バケツなどを用意し、その上にブルーシートや厚手の布をかぶせ、周りを縛り「トコ」をつくります。中央はへこませることで、対戦がしやすくなります。

現代のベーブレードとよく似ています。

ベーゴマの巻き方には2種類あり、多分隠語なのでしょうが、「ち○んこ巻き」「まん○巻き」と読んでいました。地域的な特性があるかもしれません。

巻くときに滑ることがあるので、紐を舐めていました。今考えると、とても不潔です。

ベーゴマの種類は、通常のもの、背が低いもの、大型のものが当時ありました。

より強くするために、自分なりの加工を加えていました。たとえば、上部に蝋を垂らして重くしたり、軸の部分をやすりで削り、より回転力が増す工夫をしたり。その作業はとても楽しかった記憶があります。

勝負の基本は、相手のベーゴマを「トコ」からはじき出すことで、相手のベーゴマを奪い取ることができます。

とにかく「力」(リキと呼んでいました)を入れることが重要で、いかにひもを力強く引けるかが要です。

敵をはじき出したときの快感は、今でも覚えています。1960年代後半頃は、路地裏でメンコと同じように、特に男の子の間では、必須の遊びでした。たくさん持っている子は、勇者でした。

当時のベーゴマを何年も保存していたのですが、あるときケースを開くとすべて錆びてしまっていました。思い出が錆び付いたようで、なんだかさびしく感じました。

結局、処分してしまったのですが、今考えるととっておけば良かった、と思います。

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