学校の運動場で遊んだキックベースとガキ大将

ヒロタさん
大阪府 1976年生まれ 男性

我々の世代はガキ大将といえばアニメや漫画ではバリバリの現役でした。

当の子供たちは、「ガキ大将なんてお父さんの世代の話でしょう」と思っていたわけですが、実際には、いかにもガキ大将といった子がいて、遊びの中心になっていたものでした。

小学校の頃の話ですが、私の学校では休憩時間といえばキックベースという遊びが流行っていました。キックベースというのは野球に似たスポーツです。

違いはピッチャー役の人が人の頭程度の大きさのボールを転がして、それを蹴るという事。そしてランナーをアウトにする方法がタッチだけではなく、ボールをぶつけてもよいという事でした。

ボールを蹴る力、そしてキャッチしたボールを相手にぶつける肩の良さが大事です。

他にもボールをキャッチする技術や足の速さも必要です。チームとしてのバランスを考えるのが大変です。

遊びの最初にはチーム分けをします。キャプテン同士でじゃんけんをして勝った方から順番にメンバーを決めます。

このキャプテンはもうガキ大将やライバルたちが必ず勝手に引き受けてしまいます。こういう所がガキ大将たるゆえんなんでしょう。

そして何よりクラスメイトの特徴を把握して、そのスキルからバランスよくチームを作り上げていきます。

ガキ大将といえば自分勝手にふるまうイメージも強いのですが、誰一人として排除することなく、そのチームの役にたつように仕向けるその面倒見の良さこそガキ大将の魅力だったのだと思います。

実際、ガキ大将として慕われる人は、どんな遊びだとしてもその場の全員の能力をだいたい把握していて、全員に役割を与えていました。

こういうガキ大将がいるクラスは、キックベースも強いしクラスも仲良しでした。

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