「小さな宝物探し」学校の帰り道に不思議な石を探す 宝探し

とおこさん
東京都 1977年生まれ 女性

小学校三年か四年生の頃の思い出です。

当時住んでいたのは、民家の途中に畑があり、マンションなどほとんどないちょっと田舎風な土地でした。

家から学校までの通学路はのどかなもので、住宅街と畑を見ながら友達と変える毎日です。そんな通学路の途中に「面白い石が落ちている場所」がありました。

小さな三角だったり、青くて平らな丸い石だったりと、子供の目からするとなんとも不思議で珍しいものばかりです。

砂やがれきと共に落ちているそんな石を、友達と一緒に拾って帰るのが楽しい日々でした。

時々ちょっと大きな花の形とかカラフルな石があって、互いに見せ合ったり交換したりと、それぞれが「面白い石」を宝探しのように見つけていました。

そんな楽しい場所も引っ越しと共にお別れになりました。

大人になって思い出してみると、あの場所は解体工事の時に出た石壁やタイル壁の廃材置き場だったのではないかと考えています。

建物の裏側に捨て置かれた小さな欠片たちが、子供の頃にはなんとも不思議な宝探しの場所になっていたのでした。

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