手作り竿でザリガニ釣り

ようかんさん
広島県 1983年生まれ 女性

小学校の帰り道に細い水路があり蓋がされていませんでした。

友達と水路の上をピョンピョンとびながら遊んでいるとアメリカザリガニを発見。すぐさま捕まえようとしましたが、大きなハサミを振り上げ抵抗してきました。

私たちは驚いて顔を見合わせると同時に”捕まえたい”欲求が強くなりました。

その辺にある小枝を持ってきて家庭科で使う糸を繋いで即席の釣り竿を作りました。釣り針がないので糸の先を輪っかにして引っ掛ける作戦です。

しかしその間にザリガニは逃げてしまったようで見つかりません。

ランドセルを一旦道端に置いて夢中で捜索し、やっと見つけました。
即席釣り竿を垂らし輪っかにハサミを通そうとしましたが、なかなかうまくいきません。

しばらくしてもう諦めようかとした時、ハサミのギザギザにうまく引っ掛かり釣り上げる事に成功。
よく頑張ったとお互いを讃え合い、ふと思いました。

「で、このザリガニどうする?」と。子どもの頃は先の事を考えないので、こういった「ふと気が付く」場面によく遭遇します。

家に持って帰っても戻しておいで言われるのは目に見えています。
教室で飼えるかとも思いましたが、生物係りの仕事を増やすだけ。
話し合った結果、放すことにしました。

するとススーっと何事も無かったかのようにザリガニは水路の奥へ消えていきました。

コメント