
母と縄跳びの思いで
さくらさん福岡県 1988年生まれ 女性「お母さん見て!」と頬を赤くしながら必死に母を呼んでいた時が懐かしい。運動が大の苦手な私が唯一出来る運動が「縄跳び」でした。自宅に庭はなかったものの駐車場でいつも練習しては、室内で家事をしている母を呼ぶ。母は合間で出てきてくれて、「おぉ!すごい!」と声をかけてくれました。小学生になると毎年冬に縄跳び大会があり、前跳び、後ろ跳びが何回連続で出来るのかという記録をとっていました。全員一斉に跳び始め、縄に足が引っかかった人や疲れてもう無理・・という人はその場に座っていく。引っ込み思案で注目されるのが苦手だったけれど、いつも励ましてくれる母の顔を思い浮かべながら必死に跳びました。すると私は最後の一人になるまで残ることができたのです。それから30年以上が経ち自分が母になった今、子どもたちも縄跳びが大好きで「お母さん見ててね!」頬を赤くしながら跳んでいます。あや跳びや交差跳び、出来るようになっては何度も何度も。その姿を見るたびに私の幼少期がよみがえる、母と縄跳びの大切な思い出です。