ベーゴマ遊び そこでは沢山のことを教えてもらいました

akusubさん
東京都江東区 1957年 男性

その当時は、今と違って、年齢に関係なく、様々な学年の友達グループがあって、遊びの種類でもグループ別に遊ぶことが自然に出来ていました。

メンコのグループ、ビー玉のグループ、ベーゴマのグループ等々。もちろん、重複したメンバーもいるのですが、多くの遊びのための集まりがあちらこちらに存在しているのでした。

それぞれに得意な分野があって、そこで技量を競い合うというところが楽しみの一つでもあったのです。

年下の子に年上の子がツルツルしたベーゴマをどうやって回すのかを手取り足取りで教えるところから始まります。

回すひもで結び目を二つ作り、それを上手にまいて、たたきつける様にバケツに敷いた特殊なシートに投げ込むテクニック。

出来ずに泣きたくなるような時もありましたが、みんながめげずに一生懸命に教えてくれたので、上手く回せたときの喜びは何とも言えないものでした。

しかし、ひとたび勝負となればお互い容赦はしません。年上の子が、年下の子を負かせて、ベーゴマを取り上げることも当たり前で、その逆もあることで、勝負の厳しさを身に染みて身体で学ぶのです。

子供の世界に賭け事の一つであることに眉を顰める大人もいるかもしれませんが、そうやって、様々なことを子供心に刻んでいくものなのです。

テレビゲームしか知らない今の子供たちやその親世代には想像もつかないことでしょう。

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