年上のお兄さんから学んだベーゴマの思い出

たけしさん
愛知県 1970年生まれ 男性

生まれは北海道札幌市ですが、親の転勤によって愛知県に3歳から8歳まで住んでいました。

当時この地域は近所に複数の駄菓子屋が営業をしていて、親にねだってお小遣いをもらい、30円もあれば菓子類であればいくつも買えた時代です。

幼稚園から小学校2年生まで親友と呼べる友達がいて、駄菓子屋に通うことが多々ありました。

ある日のこと、友人と駄菓子屋に行った時に、恐らく小学4年生くらいのお兄さんたちが、太鼓をカットしたような円形の土台を使って、駄菓子屋の前でベーゴマ遊びをしていました。

かなり興味を持った私は、直ぐに帰宅をしてお小遣いをもらい、人生初となるベーゴマを購入しました。

紐を巻き付ける方法も分からず苦戦していたところ、親切なお兄さんたちから紐を結ぶ部分と巻き方、投げ方を習うことが出来ました。この日を境にしてベーゴマに熱中していました。

我が家は1階部分が事務所になっており、床がコンクリートだったので絶好の特訓スペースになりました。

後日、駄菓子屋に行くとお兄さんたちから仲間に入るように勧められました。合図と共に自信たっぷりにベーゴマを回しました。

回転力に大きな違いがあり何度行っても負けてしまいます。ガッカリしている私を見たお兄さんが寄ってきて、アドバイスをしてくれました。

紐が新しいので、家でお湯を掛けてから洗濯機で何度も洗うことを勧められました。その通りに試してみた結果、良く馴染むことに気付きました。

本来であれば負けたベーゴマは勝った人に没収されるルールでしたが、私と親友に関しては年下という理由で免除されていたことも知りました。

当時はベーゴマと駄菓子屋は子どもの善き社交場的な環境があり、知らない人でも直ぐに仲良しになれる良い時代でした。

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