たこ〜 たこ〜 天まで上がれ〜

昭和原人さん
宮崎県 1968年生まれ 男性

凧あげについては、失敗例と成功例が1つずつあります。

まず、うまくいかなかった思い出は、小学校の図画工作の授業でつくった立体凧です。長い割りばしのような木材にビニール生地を貼り付けて、細長い直方体の立体凧を作りました。

クラス中のみんながそれなりの格好に出来上がったので、運動場で飛ばす段取りになりました。みんなが全力で走り回りながら、凧を飛ばそうとしましたが、風がないせいか、重心がとれてないせいか、誰一人高く飛ばせませんでした。

先生も困った顔をしてました。それほどに、凧を高く飛ばすのはむずかしいのだなと感じました。

そのリベンジではありませんが、駄菓子屋で当時ゲイラカイトのパチモンを見つけて、再チャレンジしてみようとしました。パチモンだから、飛ぶかな~と心配でもありました。

その日は、風も強く、一旦飛び出したら、グングン高いところまで一気に登っていきました。糸を引っ張る風の力をリアルに感じ、すごい力なんだなと思いました。

タコ糸が終わりかけになるぐらい高く飛んだので、もう一組のタコ糸に結び付けて、さらに高くとばして、ゲイラカイトのパチモンが点に見えるぐらいまで相当高く上げました。

あの時の感動と手ごたえはいい年になっても忘れられません。ちなみに、終わりは、ちゃんと糸も巻き取ってゲイラカイトのパチモンも回収しました。糸が切れてどっかにいったとかではありません。

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