誰よりも遠くに飛ぶ ブランコ遊びの思い出

又兵衛さん
埼玉県 1980年生まれ 男性

私の通っていた保育園には鉄棒やブランコ、シーソー等の遊具がありましたが、遊具の人気ナンバー1はブランコでした。

現在の保育園敷地内は部外者進入禁止になっているようですが、私が小学生の頃は誰でも入ることができていて、近所の小学生は放課後集まって保育園の敷地で遊んでいました。

当時は遊園地など行ったことが無く、小学生時代の私にとってブランコが最も興奮させてくれるアトラクションで、ブランコの推進力によるスピード感に夢中になりました。

高い位置から振り下ろされるブランコによる風を切る音や、高い位置に上がりきったところから後ろ向きで降りる際の浮遊感は心地良いものでした。ブランコを使うことによって視線が高くなり、高い位置から保育園の全貌が見えることが気持ち良かったことを記憶しています。

ブランコは4台あり、同時に漕いで誰が一番遠くに飛べるかを競うことに熱中していました。ブランコを漕いで一番高い位置から飛んでも飛距離は伸ばせず、ブランコの推進力を活かして地面スレスレを狙って飛ぶことで、飛距離を伸ばしていました。

徐々にコツを掴んで飛距離を伸ばせていたのですが、保育士から注意が入ったことで飛距離を伸ばす遊びは終わりました。

しばらくは目を盗んで行なっていましたが、キャプテン翼のブームとともに遊具での遊びからサッカーへと興味が移り、ブランコは休憩の椅子代わりとなっていました。

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